弁護士ドットコム株式会社 Creators’ blog

弁護士ドットコムがエンジニア・デザイナーのサービス開発事例やデザイン活動を発信する公式ブログです。

弁護士ドットコムの"Legal x AI領域"と他2点が面白い

ブログタイトル画像「弁護士ドットコムの"Legal x AI領域"と他2点が面白い」と記載されている。 この記事は弁護士ドットコム Advent Calendar 2024 の 25 日目、最終日の記事です。最終日は入ったばかりのCTOの@stanakaがお送りします。

弁護士ドットコムには、先月の11月半ばに入社して、およそ1ヶ月半たったところです。まだキャッチアップ期間中ですが、数十人の方々とはじめましての1on1を続けており、徐々に現状の解像度が上がってきているところです。

なぜ弁護士ドットコム?

入社以来、社内外問わず人と会う度になぜ弁護士ドットコムなんですか、と聞かれるので、ここらでちゃんと言語化しておこうと思います。今回、弁護士ドットコムを選んだ理由は、大きく3つあります。

  • 法律という社会的に重要なドメインの最前線を探求できる
  • マルチプロダクト組織として伸び代が大きい
  • グローバル化をまさに始めようとしている

それぞれ掘り下げてみます。

法律という社会的に重要なドメインの最前線を探求できる

これまでの経歴ではメディア(主にCGM)事業、B2B SaaS、C2C Marketplace(日米英)を経験してきたのですが、法律のような専門家ドメイン(リーガルドメイン)というのは未経験でした。またクラウドサインのようなDXドメインで規模感のあるB2B SaaSも初めてです。

いま弁護士ドットコムではAIの力を活かした法律専門家ドメインでのプロダクトの研究開発を進めています。研究開発の方向性はリーガルブレイン構想として発表されています。

個人的な見通しですが、弁護士が担う専門家としての法律上の「判断」はなかなかAIに代替されないと考えています。特に責任を伴う判断、いわゆる「お墨付」を与えるような判断はなかなかAIでは代替できないと思います。またここは法律でできること・できないことが規定されている領域でもあります。このようなドメインがAIの発展によりどのように変化していくか、AIが将来的にどのように社会的に受容されて影響を与えていくかは、非常に興味深いところで、その最前線に立つことができるのはエキサイティングに感じています。

リーガルブレイン構想の基づくプロダクト開発は順調に進んでおり、生成AI大賞2024で特別賞を受賞するようなサービスや、学会での研究発表に繋がるような成果も出始めています。

リーガルブレイン構想にあるようなAIを活用した法律専門家ドメインでのプロダクト開発は、弁護士ドットコムの創業期の理念である「専門家をもっと身近に」に沿った取り組みとして、社会的価値があると感じています。

マルチプロダクト組織として伸び代が大きい

弁護士ドットコムには、祖業の弁護士ドットコムやその近隣領域の税理士ドットコムBUSINESS LAWYERS、電子サイン分野でのトッププレイヤーであるクラウドサイン、さらには先程のリーガルブレインと、複数の事業/サービスを開発運用しています。

これまでは各サービスを提供する事業部門が主体となり、それぞれの組織を引っ張ってきましたが、その結果、事業毎に個別に最適化され、必ずしも技術的に全体最適になっているとは言えない状態でした。

それぞれの事業に良い人は集まっていますが、複数の性格の異なる事業の集合体となっているため、同じ方向を向いて力を発揮できている状態では必ずしもない、と言えます。いまは様々にヒアリングを重ねているところですが、皆が同じ方向を向くことができれば、より良い技術基盤を始めとした技術的な蓄積、組織としての厚みを出していけると考えています。

事業の中には強い個で引っ張っているような箇所もあり様々な領域をより組織的に支えていくことで、属人性を減らし、継続的な改善に繋げていけると考えています。

また様々な性格の事業がある、ということは、エンジニアが活躍できる場の種類も多いということでもあります。様々な技術的環境、異なる事業フェーズがあり、多様なエンジニアが活躍できる環境でもあります。

複数の事業がある中で技術的にどのように全体最適をしていくかは、一定の規模になった組織の普遍的な課題でもあり、個人的にマネジメントのバイブルとしているHIGH OUTPUT MANAGEMENTでも「経営管理の成否は、集権化と分権化との調和にかかっている」と書かれています。この「要はバランス」問題をいかに解くかで各組織の考え方やカルチャーがでるところなので、弁護士ドットコムらしいバランスを追求していきたいものです。

グローバル化をまさに始めようとしている

弁護士ドットコムでは、グローバル化を徐々に進めており、つい先月、ベトナムで採用した新卒5名が入社したことを端緒として、今後さらに加速していきたいと考えています。組織のグローバル化は、これまで様々な会社が実行してきたことでもあり、私もこれまでの日本や海外での経験を踏まえ、弁護士ドットコムでは、よりスムーズな変化を行なっていきたいと考えています。

ちょうど先日もベトナムに新卒採用の出張に行ってきましたが、まだまだアジアの人材を活用していく余地は多いにあると感じました。

つまるところ

これらのように面白そうなドメインの最先端、伸び代の大きい組織、グローバルに向けたビジョンの3点が私が考える、いま弁護士ドットコムが面白い理由です。

法律専門家ドメインという社会的インフラの最前線に立って貢献できるという社会的意義のある仕事でもあり、様々なレイヤーのエンジニアが成長できる環境を作っていける伸び代のある状態でもあり、グローバル化の動きが始まったところでもあり、それぞれの目標の実現に向けて着実に進んでいこうとしています。具体的な打ち手は、まさに今、各所で議論中のところで、来年以降、様々な形で打ち出していけるんじゃないかと思っています。

これらの実行は自分一人の力だけではできるものではなく、弁護士ドットコムのエンジニアやその関係者の力をまとめていきながら実現していくもので、組織的な厚みを増していくためにもまだまだ新しい仲間は必要です。

フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、エンジニアリングマネージャーなど全方位的に募集していますので、もしすこしでも話が聞きたい、と思った方は是非カジュアル面談への応募をお待ちしています!

今年も皆さまお疲れ様でした! よいお年を!!