本記事は弁護士ドットコム Advent Calendar 2025、21 日目の記事です。
はじめに
弁護士ドットコム株式会社で、クラウドサインというプロダクトのフロントエンドエンジニアをしています、ツノです。
今年はTSKaigi 2025とVue Fes Japan 2025というフロントエンド領域の 2 つのカンファレンスで CfP 経由による LT 登壇をさせていただきました。
ここでの CfP というのは、Call for Proposals の略でカンファレンスでの公募による登壇のことを指します。 大きめのカンファレンスではセッション枠と LT 枠で CfP 募集が半年前くらいから始まる印象です。
本記事では、技術カンファレンスにおける CfP を出すときに考えていることを書いてみます。 なお本記事で想定しているのは、主に日本国内の技術カンファレンスにおける LT(Lightning Talk)の CfP についてです。
あくまで私個人が考えていることなので「これをやれば絶対通る」ということではなく「こういうやり方もあるんだな〜」くらいのテンションで受け取ってもらえると助かります。
要するに個人の感想として受け取ってください。
熱量を持って話せるかどうか
個人的にはこれが一番大事だと思っています。
開発業務を行なっていると新しい技術や設計手法を試して感動したり、その技術の歴史に興味が湧いたりすることがありますよね(あるよね...?)。 感動した内容や興味が湧いた内容について、メモしておいて後日時間をとって深掘りすると、深掘り内容を「誰かに話したい」という気持ちになることがあるでしょう(あるよね...???)。
その内容をブログだったり、Zenn のスクラップ機能だったりにまとめておくと、後日 CfP のネタとして大活躍します。
特にこの段階では「CfP のネタになるぞ〜」みたいなことは考えないほうが、結果的にいい題材になると思っています。 考えないほうがオリジナリティにつながり、良いテーマになることが多いです。
マス層に届く、かつニッチな題材かどうか
熱量を持って話せることが見つかっても、公募なので運営(選考)による採択が発生します。 採択されなければ登壇できないため、話したい内容を吟味する必要があります。 このときに考えていることは以下の 2 つです。
- カンファレンス参加者層(マス層)へ伝わる内容になっているか。
- ニッチな題材として成立するか。
以下で詳細をお話しします。
カンファレンスの参加者層(マス層)に伝わる内容になっているか
そのカンファレンスに参加者が求めている知識を含んでいることを指します。 私は「カンファレンス参加者は何を知りたくてそのカンファレンスに参加しているのか」に思いを馳せながら題材を絞っていくことをよくします。
例えば言語に関するカンファレンスの場合、参加者は初学者から上級者まで幅広いことが想定できます。 私は題材を選ぶとき、初学者が「聞いてみたいな」と思えるトピックにしつつ、上級者からは「そんな悩みあったな」や「このトピック、意外と知られてないよね」といった共感が得られるかどうかを考えています。
ニッチな題材として成立するか
自分のスキルによって必要・不要は分かれますが、OSS の作者でない場合は特に必要だと考えています。 大規模カンファレンスになると、みんなが気になる技術トピックはその技術の第一人者が登壇すること、または、第一人者が CfP 経由で参加することが予想されます。 そこで戦うのは CfP に採択されるという観点では競争率が高くなってしまいます。 自分が熱量を持って深掘りしたことは、みんなが気になる技術トピックだけではないはずです。
みんなが気になっていないけど自分は「これは面白い」と思ったこと、かつ、構成を考えれば「みんなに面白いと思ってもらえる」という内容は素敵な CfP の登壇内容になるはずです。
おわりに
偉そうに書いてみましたが、今年はいろいろなカンファレンスに CfP を何個か出させていただいています。 今回登壇した結果は、ラッキーパンチの部分も大きいでしょう。 なので採択される内容、されない内容を振り返ったときにもしかしたら共通性があるのかもと考えて書いてみました。
また採択されてからも登壇資料の作成や資料のレビュー、技術広報周りの援助が必要となるケースが多々ありました。快く受け入れてくださったクラウドサインのプロダクト関係者の皆さまへ感謝いたします。