
この記事は弁護士ドットコム Advent Calendar 2025 12 日目の記事です!
クラウドサインのバックエンドエンジニアの千木良(@ChigiDev)です。2025 年 4 月に入社し、12 月で 9 ヶ月が経ちます。
この一年、生成 AI の進化によってエンジニアの働き方は劇的に変わりました。「コードを書く」ことのハードルが下がった今、これからのエンジニアにとって本当に大切なものは何なのでしょうか?
入社して 9 ヶ月。私が現場で痛感したのは、AI の便利さと、それを支える「先輩エンジニア(人)」の温かさでした。
この記事では、技術的な解説ではなく「AI ネイティブ時代における新卒エンジニアのリアルな成長」と「弁護士ドットコムの人間味あふれるカルチャー」について、私の体験をありのままにお話ししたいと思います。就活で「人」を軸にしているほうに、少しでもヒントになれば嬉しいです。
ぶっちゃけ「研修」は実務に役立ったか?
弁護士ドットコムの研修は、合計で約 4 ヶ月ありました。研修の詳細や感想は「新卒採用」カテゴリで公開しているので、気になったら見てください。
就活生や内定者の皆さんが気になるのは、「4ヶ月の研修で、本当に実務レベルの実力が身につくのか?」 という点ではないでしょうか。あるいは逆に「研修が終わってすぐ配属されるのが不安」という方も多いと思います。
結論から言うと「役には立つが結局実務で学ぶことの方が多い」です。正直な話、前半の研修 4 ヶ月と、配属後の 5 ヶ月を比べると、エンジニアとしての技術的な伸び幅は圧倒的に「配属後の 5 ヶ月」の方が大きいです。
冷静に考えてみれば、たった 4 ヶ月の研修で、職歴 10 年のベテランエンジニアと同じレベルになれる魔法なんてありません。エンジニアの成長は、やはり現場に出てからが本番なんです。
ただし、これは知識や経験というベクトルでの話になります。研修で培ったものは、エンジニアとしての力というより、これからエンジニアとして業務をしていくにあたって必要になってくる知識の身につけ方や Slack を通したコミュニケーション、AI 活用するための土台づくりなど、「これからのエンジニア人生をうまく進めるためのスキル」そのものでした。中でも、もっとも身についてよかったのは「振り返り能力」です。
学生時代と一番違うのは「自分の頑張りは、言葉にしないと伝わらない」ということです。リモートワークならなおさらです。マネージャーは複数のメンバーを見ているので、私の細かい頑張りまですべては見えません。 だからこそ「日報」が大事なんです。これは単なる報告ではなく「私は今日これだけ成長しました」というチームへのメッセージでもあります。AI に要約を手伝ってもらいながら日報を書き続けることで、振り返り面談の際に自分がこれまでにやってきたことを容易に振り返ることができるためぜひやって欲しいです!

研修期間の 4 ヶ月は、とても楽しく、現場のエンジニアの PR レビューや 1on1 を通して、弊社のエンジニアの人となりや考え方を知る機会になりました。
研修期間は、長ければ長いほどいいってものでもないし、短すぎるとそれはそれで不安になります。会社の 4 ヶ月間の研修は、そういう意味ではちょうどよかったなって思っています。
「動けばOK」からの卒業。プロの品質を知る
さて、ここからは実際に業務に入ってからの 5 ヶ月間の話をしたいと思います。私は、クラウドサインのバックエンドエンジニアのため、主に Go 言語のコーディング業務を行っております。
最初は、リファクタリング業務やバグ修正業務をやっていました。そこから、機能開発を行なったり簡単な設計書の作成を行ったりなど、徐々に成長を実感できるタスクをやっている最中です。そういった機能開発業務では、合計で 2000〜3000 行のコードを記述することがあります。もちろんいくつか PR を分けてレビューをしてもらいますし、PR を作成する前に自分でコードを確認します。しかし、先輩から受けるレビューには「確かに、そう記述したほうが良さそうだな」って思えるコメントがいくつかあり、実務で必要なコード品質の高さを強く感じました。
現在、コーディングの「下書き」は基本的に AI エージェントに任せています。AI が生成するコードは、とりあえず動くし、Go 言語の知見が浅い私にとってはそれが正解に思えてしまうことが多々あります。
ですが、「動く」と「品質が良い」は別物です。 生成 AI のおかげでコーディング時間は劇的に短縮されました。しかし、生成 AI に頼りきりになると「なぜそのコードで動くのか」を理解しないまま進んでしまい、プロとしての品質責任を果たせなくなると感じました。
そうならないために、PR のレビューコメントや先輩エンジニアの PR を見て、良いコードというのはどのようなものなのかっていうのを意識しながらコードを読んでおります。
コードに触れる機会が増えれば増えるほど、AI が生成したコードの良し悪しがわかってきている感じがします。実際、PR を出す前に疑問に思ったことやより良いと思った提案をすると、ダメな場合は論理的に解説をしてくれるし、修正が必要な場合も、しっかり理由を記述してくれるため、AI を用いることで大学時代よりもエンジニアとしての成長速度が上がっている実感はあります。
就活生にアドバイス
私の意見として、PR レビューがしっかり機能している会社に新卒で入社することは、エニジニアとして確実に成長できる環境だと思います。
面接の逆質問で、ぜひこう聞いてみてください。 「AIで開発は早くなると思いますが、コードの品質担保や若手のレビューはどうされていますか?」
この質問に熱量を持って答えてくれる会社は、きっと技術だけでなく「人」の成長も大切にしている会社だと思います。
「Slackの向こう側」は怖くない。新卒を支えるメンターの優しさ
このセクションでは、弁護士ドットコムにおける先輩エンジニアとのコミュニケーションについて語りたいと思います。
入社してから 9 ヶ月間、先輩エンジニアと対面でコミュニケーションをとった日というのは、合計1ヶ月あるかないかぐらいでした。弁護士ドットコムの開発エンジニアは、基本リモートワークのため研修期間中も先輩エンジニアは基本的にリモートでメンター業務をやってくださりました。
私も入社当初は、対面でのコミュニケーションの方が何かといいんじゃないかなと思っていました。Slack でメンションを飛ばして業務の邪魔にならないかなとか、文章だと言い回しを変えたり相手の反応を見て前提条件を話す話さないを決めることができません。非同期コミュニケーションが得意では無かった私は、細心の注意を払って毎回メッセージを飛ばすようにしておりました。
でも、研修期間や業務を通して、メンターから何回も 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」 と言われました。何回聞いても「そんなことはわかっている」という気持ちと「でも一瞬も恥をかきたくないだろ! !」という気持ちが常に葛藤していました。
そんな私の葛藤を解きほぐしてくれたのが、弁護士ドットコムの 「Slackスタンプ文化」 です。「お手隙で OK」「お手隙でご確認お願いします」といった、相手への気遣いが込められた独自のスタンプが無数にあり、質問をするハードルがぐんと下がりました。

実際、質問をしたからといって不機嫌になる先輩エンジニアなんていませんし、先輩エンジニアだってわからないことがたくさんあることを業務を通して知ることができました。
わからないことをわからないっていうことは、別に恥ではないし、むしろ他の人もわかっていない場合の方が多いので質問をすることで感謝されることもあります。
あとは、メンターが必ず味方になってくれる状況だったことは、大きいと思います。誰かが必ず味方になってくれる、そんな職場を見つけましょう。
社会人1年目の「リアルな1週間」と働き方
ここでは、私の 1 週間のスケジュールを紹介いたします。配属される部署やチームによって全然違ってくるので、あくまで参考程度にしかならないと思いますが、社会人の一週間ってこんな感じなんだ〜って思ってもらえると嬉しいです!
カレンダー
| 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 | 作業 / 朝会 | 作業 | 作業 / 朝会 | 作業 / 朝会 | 作業 / 朝会 |
| 11:00 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 |
| 12:00 | お昼 | お昼 | お昼 | お昼 | お昼 |
| 13:00 | 作業 | mtg*1 | 作業 | 作業 | 作業 |
| 14:00 | 作業 / 1on1 | 作業 | 作業 | 作業 / 1on1 | mtg |
| 15:00 | 作業 | mtg | 作業 / 2on1 | 作業 | 作業 / 1on1 |
| 16:00 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 |
| 17:00 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 / 1on1 | 作業 |
| 18:00 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 | 作業 |
自分の今入っているプロジェクトは、アジャイル開発で開発を進めていますが、スクラムではないため会議がほとんどありません。そのため、基本的には与えられたタスクや自分で見つけた改善点に取り組み、コーディングをしてPRを作成し、レビューを受けて修正し、マージする という流れで仕事をしています。
基本的にリモートワークだったり出社してもチームメンバーがいなかったりするので、自分が何をしているのか、ちゃんと作業をしているのかを朝会だったり 1on1 だったりで報告をしています。
あとは、月に 1 回エンジニア勉強会があったりタウンホールミーティングという社内イベントがあったりします。
カレンダーを見ていただくとわかりますが、1on1 や 2on1 が頻繁に入っています。ここでは進捗報告だけでなく、技術的な悩みやキャリア相談なども行っています。
もちろんずっと PC に向かっているわけではなく、区切りがいいところでコーヒーを淹れて休憩することもあります。
作業に詰まったりわからないことがあったら、先輩に質問し、リアルタイムで教えてもらいたい場合は、Google Meet を繋いだり Slack のハドルを用いてモブプロをすることもあります。
まとめ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。「技術」と「人」。就活中に悩み抜いたこの2つの軸でしたが、入社して 9 ヶ月経った今、「この環境を選んで正解だった」 と心から感じています。
弁護士ドットコムには、AI などの新技術を積極的に取り入れる 「先進性」 と、新卒の些細な疑問にも向き合ってくれる 「人間味」 の両方があります。 AI を使い倒しつつ、泥臭く技術と向き合い、一緒に成長できる仲間が増えることを楽しみにしています!
社会人としてまだ走り始めたばかりですが、今の先輩たちが私にしてくれたように、いつか私も「後輩の挑戦を支えられる凄腕エンジニア」になれるよう、ここからさらに成長します。
*1:mtg : ミーティング