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弁護士ドットコムサマーインターンシップ2024の狙いと技術要素

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この記事は弁護士ドットコム Advent Calendar 2024の 17 日目の記事です。

クラウドサインのサーバーサイドエンジニアをやっている吉田です。 また全社のエンジニアリングオフィスとしてインターンシップや新卒研修と行った採用・育成面を担当しています。

もう年末まであと 2 週間というところですが、2024 年の 8 月と 9 月には会社として 2 回目の、 エンジニアを目指す学生向けに本格的なインターンシップを行いました。 今年も開催期間は 1 週間ずつでたくさんの学生が参加してくれました。

昨年(2023年)の様子はこちら以下の記事からご覧ください。

creators.bengo4.com

今年も昨年と同様に 2024 年のインターンシップでの狙いとどのような技術要素を利用したかまとめました。

インターンシップで行ったこと

今年のインターンシップでもテーマとしては、架空のサービスの裏側を管理するシステム構築(いわゆる社内用の管理画面)を行いました。 また弁護士ドットコム社では、サーバーサイド・フロントエンドの職能を問わずどちらの開発も行うことがあるため、 サーバーサイド・フロントエンドどちらの開発実装ができるようにしました。 今回の管理画面は、社内で利用しているものを利用せずベースは 1 から新規構築しています。

2024年インターンシップの画面
2024年インターンシップの画面

インターンシップの狙い

今回のインターンシップでは Web システム開発をどのように行っていくかを学んでもらうことを狙いとしていました。 また管理画面を構成する技術がどのようなものかを手を動かしながら体験することも目標としていました。 最終的には、作成・表示・更新・削除をできるようにし基本的な CRUD が可能なシステムの実装まで体験して経験を持ち帰ってもらえればよいなと考えていました。

インターンシップのコンテンツ

開発経験

架空のサービスの裏側を管理するシステム構築を通して、 Web エンジニアとしてどのように働いていくかという部分を体験していただきました。 通常の業務での一連の開発フローと同様に、チケットから実装方針を立てて、レビューをしマージするというところまで行うことができました。

チーム開発手法体験

今年の新コンテンツで詳しく記載しますが、実際の開発現場ではアジャイル開発やスクラム開発と行ったチーム開発手法を利用しているため、 その一部の体験として、ふりかえりとモブプログラミングを行いました。

テクノロジー/技術者キャリア講座

社内で行っているセキュリティに関する勉強会やクラウドサインでのアクセシビリティについての取り組みに関しての勉強会、 AIを利用したプロダクト開発 などを行いました。 また技術者キャリア講座に関してはさまざまなバックグラウンドを持つエンジニアがなぜ今 Web エンジニアとして働いていくのかという点を話してくれていました。 これにより、参加していただいた学生のキャリア選択の手助けになると良いなと思っています。

今年の新コンテンツ

昨年のインターンシップではチーム開発に関してのコンテンツはありませんでした。 今年も 5 日間という短い期間でチームビルディングからチーム開発までを行うことは難しいと考え、 チーム開発自体は行いませんでした。 一方チーム開発のエッセンスとして以下の 2 つを新コンテンツとして加えました。

ふりかえり

スクラム開発では、レトロスペクティブというスクラムイベントとしてふりかえりがあります。 今回のインターンシップではスクラム開発自体は触れませんでした。 しかし、ふりかえり自体は、自分自身がエンジニアとして成長するため必要なことであり インターンシップ中の学んだこと、うまくいったこと、今後の改善点の整理に役立つ考え方であるため行いました。 手法としては Fun/Done/Learn で行い、毎日時間をとりその日行ったことを整理したうえで日報という形で簡単にまとめてもらいました。

モブプログラミング

他者と協働して開発をするということを学んでいただきたかったため、今回はモブプログラミングを行いました。 前半はモブプログラミングの概念と mob というモブプログラミングで利用するツールのインストールを行いました。 後半は 1 グループ学生 3 人〜 4 人とメンター 1 人〜 2 人という構成にし、必ず 2 回ドライバーとしての役割ができる 時間をとり開発を進めました。

技術要素

昨年と同様に社内での利用実績やドキュメントの追いやすさから Go やecho v4 を選定しました。 また社内でフロントエンドの実績として React を利用している部署もあるため今年は vue ではなく React を採用しました。

インターンシップで工夫した点

メンターによるサポート

今年はクラウドサインのエンジニアだけではなく、全社から協力してくれるエンジニアをメンターとして協力いただきました。 付きっきりで教えるというよりは質問やわからない部分があるときに呼んでくださいという形だったのですが、 メンターとコミュニケーションをとってタスクを進めてくれる人がほとんどだったので良かったです。 また今年からはオンラインメンタータイムを設けており、実際のリモートで業務を行うのと同様に、 Slack や Google Meet を利用してコミュニケーションをとってもらうことを行いました。

Merge-Request(MR) によるコミュニケーション

昨年と同様にチーム開発を行なっていないのですが、 その代わりにチーム開発を上で大切なコミュニケーション という部分を実感してもらう必要があると考えました。 タスクの完了時には MR を出してもらい、社員エンジニアがレビューをしてやり取りしました。 これにより実際の開発の流れの一部の体験してもらうことができました。

まとめ

エンジニアを目指す学生向けのインターンシップを 8,9 月で開催しました。 今年もインターンシップ終了後、参加した学生にアンケート協力していただいたところ、 おおむね良い評価をいただいたので、学生にとって良い時間を過ごしていただけたのは良かったです。 今年は全社的なエンジニアの協力もあり昨年よりパワーアップして開催ができました。 また、今年は内定者アルバイトの千木良さんがインターンシップ体験のブログを執筆いただきました。現役の学生視点で感想が記載されておりますので、お読みください。

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来年度のインターンシップがあるかは現時点でお伝えできる情報はないのですが、 仮に来年度もインターンシップが開催された際には興味がある学生の方はぜひ参加いただきたいです。